実家のすぐ近くには立派な図書館があります。
図書館で味わう、ワクワク感
子供の頃から、図書館が大好きでした。
その頃は、まだ実家の近くには図書館がなくて、少し離れた場所まで自転車に乗って行くのです。
当時は今ほど充実しているわけではなく、本も古く(借りられるだけありがたいのですが)、そこにある本の中で、読みたいものを探す、といった感じ。
それでも子供の頃は、憩いの場のような、そう言った場所でした。(手塚治虫作品に初めて触れたのは図書館でした。「アドルフに告ぐ」は今でも忘れられない作品です。)
本好きなのは兄も一緒で、兄が帰省するたびに、私が好きそうな本を持って帰ってきてくれて、ありがたく読んでいます。
兄のお陰で、10代の頃に東野圭吾と出会うことができたのは、今でも感謝しています。
大人になって、実家のすぐ近くに図書館ができた時は、とっても嬉しかったです。
しばらくは、月に一度実家に帰るたびに通っていた図書館ですが、すっかり足が遠のいていました。
父が亡くなってからは毎週実家に帰っているものの、図書館ルーティンが復活することはありませんでした。
そんな時に、とあるネット記事で気になる本を見つけました。
「マチネの終わりに」を書いた平野啓一郎氏が、この度新刊を出された、とのこと。
「富士山」という短篇集の中の、この文章を読んで強く惹かれました。
マッチングアプリで出会った男・津山と旅行中、停車中の新幹線の車窓からSOSを出す少女に気づいて助けに走った加奈。
その際、行動を共にしなかった津山と加奈は疎遠になるが、5か月後、丸の内線車内で起きた刺殺事件で津山の名が報じられる。
もう、試し読みをしない選択はありません。
気になった方はこちらから、どうぞ。
読んでみたい衝動に駆られました。
当然ですが、ハードカバーしか、まだ、ない。
ハードカバーは金額も高く、保管場所も取ります。
少し考えた後に、実家近くの図書館を思い出しました。
もしかしたら、あるかも。
早速、実家に帰った週末に図書館に行ってみました。
今では便利な検索するための機器が鎮座しています。
調べてみたものの、ヒットせず。。。
一旦、平野啓一郎氏の棚を見に行くことにしてみました。
が、やはりありません。
今まで、この方の本を読んだことが無かった私は、「富士山」にこんなに惹かれたのだから、他の本も読んでみよう、と思い2冊手に取りました。
「かたちだけの愛」
「ある男」(こちらは映画化されているようです)
この2冊と、母が編み物の本を手に取っていたので、合計3冊を貸出コーナーに持っていき、母の図書カードにて貸出手続きをしてもらっていた時に、司書の方に聞いてみました。
「平野啓一郎さんの富士山という本は、まだ入ってくる予定はありませんでしようか」
快く調べてくださり、近々入ってくる予定、とのこと。
予約もできるとのことなので、即予約。
読みたいと思っていた本が、もうすぐ読める!と思うと、久しぶりにワクワクします!
普段、あまり鳴ることが無い私のスマホ。
今日から、スマホの着信が楽しみでなりません。
富士山が手元にくるまでは、借りた2冊をじっくり読みたいと思います。
アラフィフにして、図書館ルーティンが復活しそうな予感です。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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